窓辺の青いアザミ

私が子供の頃、父はヴェローナの北西 50 km 弱にあるモンテ バルドの山の牧草地にアザミを集めに連れて行ってくれました。そこは母が結婚するまで住んでいた場所でした。母は私が生まれる前から病気で、歩くのが困難だったので、家で私たちを待っていて、アザミをたくさん積んで戻ってくると、それを切ってガラスの瓶に入れて乾燥させていました。

お母さんもお父さんも、そして古い山の家さえもなくなってしまった今、あのアザミの記憶を持ち続けているのは私だけです。
一人で背負うのは辛い重荷です。

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